森のカスタネットスペシャルサイト
みんなが叩いたカスタネットの故郷が
群馬県みなかみの森にあります
ゴムに指を通して手のひらにのせ、リズムに合わせてタン、タタン……。小学校で子どもたちがリズムを学ぶために使う、赤と青のカスタネット。あの懐かしいカスタネットは、みなかみから全国へ届けられていたことを知っていますか?
みなかみの町に、古くから続く小さな工房があります。
その名も「カスタネット工房」。冨澤健一さんという男性が、毎日ここで手作業でカスタネットをひとつずつ作っています。あの懐かしい赤と青のカスタネットもこの工房で作られていて、当時は、年間に200万個を作るほど大忙しだったそうです。実はその私たちにとって懐かしいカスタネットは、冨澤さんの父親がスペインの楽器を元に、子どもたちが扱いやすい打楽器として、この工房で開発されたものでした。
森と一緒に
生まれ変わったカスタネット
日本のカスタネット製造を一手に手がけていた〈カスタネット工房〉(旧プラス白桜社)でしたが、木材が手に入らなくなるなどの理由から2013年にカスタネットづくりを中断していました。ちょうどその頃、みなかみの豊かな自然を未来に引き継ぐために、昔ながらの日本の森を再生する「赤谷プロジェクト」という活動が進んでいました。スギ、ヒノキなど植林から、ブナやミズナラなどを中心として原生林へ。その過程で生まれる間伐材を活用するために、カスタネットづくりが再び行われるようになりました。工房では今、冨澤さんが当時自作したカスタネット製造用の工具や機械がふたたび稼働することになり、新たなカスタネットを生み続けています。
タン、タ、タン!
この音は森へのチケットです
森とともに復活した冨澤さんのカスタネットは、色を塗らず、木肌を生かした仕上げとしています。木の種類もさまざまに用意されていて、サクラ、ブナ、ミズキ、クリなど、それぞれに木の固さや音が異なります。タンタンと鳴らして、その音を生んだ森を想像してみてください。そうしていつか、森をあなたが訪れる。そんな素敵なことが起こることを楽しみにしています。
お問い合わせ
【販売元】森のおもちゃの家
【住 所】群馬県利根郡みなかみ町須川996の1(道の駅 たくみの里内)
【電 話】0278-25-8777
【メール】minakami@mori-megumi-manabi.com